彩葉唄
 
だけど‥

-彩葉の髪と瞳って綺麗だよな-

私を受け入れてくれた霧なら‥


「私は‥‥"人の生き血を啜る鬼"だ」

言葉は、言霊は、霧夜に届いた。
彩葉は霧夜の顔を見ずに、ただ黙っていた。
他の人と同じように、また拒絶されるのではないだろうか‥。そんな不安はあったが、霧夜なら受け入れてくれると‥そんなことを何処かで思っていた。
 
「彩葉‥」
 
ビクッと肩が動く。
怯えるように震えた。
ギュッと瞼を閉ざす。
 
 
‥コワイヨ‥
 
 
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