彩葉唄
盗賊団の副首領
彼は白銀の髪に月色の瞳
全てが普通の人間とは異なる
「なぁ、英総(はなふさ)
白銀の髪って白髪のことだよな?
白髪ってことは‥副首領は老人なのか?」
本気で不思議そうな表情をしている男を見て、髪の短い‥英総と呼ばれた者は笑みを浮かべた。
「霧夜(きりや)先輩馬鹿ですかー?
副首領は女子と間違えてしまいそうな程に美しい、若い男ですよー」
英総の浮かべた笑みは、髪の長い男‥霧夜を嘲笑うかのようだった。
その笑みがムカついた霧夜は、極力平静を保つようにしているが、目は据わっている。