オマエは俺の物
・・・それにしても、終わらない。
あたしも澪先輩もクタクタだった。
「サボってんじゃねえよ。」
そういわれると、澪先輩がサボっていてもあたしは仕事をした。
そんなあたしを見て、澪先輩はニヤリと笑っていた。
自分でも、どんだけMなんだよって思った。
「2人とも大丈夫?」
桜井先輩だった。
肩書きとはいえ、心配して見に来てくれたらしい。
「まだまだです。澪先輩がちゃんとしてくれれば・・・。」
あたしが文句を言うと、澪先輩がすぐにこっちをにらんだ。
あたしはびくっとして仕事を続ける。
「俺様に文句あんのかド・チ・ビ!」
「あたしチビじゃないんですけど!156だし!」
「それがチビなんだっつーの。俺180だから。」
「澪先輩が大きすぎるんですよ!」
「は?普通だし。逆らうのかオマエ。」
あたしが急におとなしくなる。
嫌われたらどうしようって思うから。
逆らえない。
「澪なにやってんだよー。言いなりじゃん。彼女じゃねえの?」
「うせえー。関係ねえだろ。」

不意に悲しくなった。
あたしはハタから見ると澪先輩の言いなりでしかないんだ。
彼女じゃないんだ。
辛いよ・・・・・・・・・・・・・・・・
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