オマエは俺の物
大会が終わり一段落ついた。
忙しかった生徒会も嘘のように静まり返った。
今日から3日。生徒会の仕事はない。
あたしは部活にも入っていないから、暇になる。

「亜実!いやあ良かった。愛を感じたよ!」
友菜が拍手しながらこっちに来た。
みんなの目線が集まったが、どれもさめたものだった。
でもあたしは堂々としていた。
あたしの恋に口出しされる筋合いなんかない!

普通に友菜と会話を続けた。
「友菜と桜井先輩のほうがビックリ!お似合いじゃん。」
友菜は照れているが、幸せそうだった。
「多紀ちゃん大好きなの!」
「なにー?ノロケ?」
冷やかしながらも、親友の幸せを心から嬉しく思っていた。
「明日デートなんだ!」
「え・・・おめでとう!」
デート・・・そういえばしたことなかった。
生徒会長という重大な仕事をしている澪先輩とは簡単にはデートができない。
澪先輩に無理させるわけにもいかないし・・・。
でも、でも、したいよお!

あたしは下校時間に生徒会室から澪先輩の携帯を鳴らした。
実は、澪先輩のメアドもケー番もしらない。
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