オマエは俺の物
夜は、やっぱり眠れなかった。
ドキドキワクワクで、何度も寝返りをうって。

ピッピピピッピピピッピピピッピピ・・・・
目覚ましがあたしの部屋に鳴り響いた。
目覚ましを止めて、ゆっくりと起き上がる。
「あ!デート!」
眠気も覚めて急に立ち上がり、
とにかく着替えた。
昨日からそろえていたお気に入りの服。
鏡の前に立ち、いろいろな角度から見てみる。
「よ・・・よし!」
勇気を出して階段を下りた。
お母さんに「可愛くない」といわれたら終わりだ。
「おっはー!」
あたしはテンションアゲアゲ。
そんな姿を見たお母さんの目が点になる。
「なにアンタ・・・。どっかぶったの?」
チーン。
早くも撃沈。
可愛くないんだきっと。
「べ・・・べつに!」
とりあえずこの格好で朝食をとったが、着替えるつもりだった。
「あーみん可愛いね。」
トイレから出てきたお姉ちゃんの麻実。
あーみんと呼ばれている。
麻実はメッチャ可愛いくて、あたしの憧れ。
「姉ちゃん~!!ドコがいいの?」
「あーみん恋してるでしょ?伝わってくるなあ。ソコがいいの。」
麻実に褒められ、あたしはこの格好で行こうと決めた。
「ありがとね姉ちゃん。」
麻実姉ちゃん大好きだなあ。
いっつも勇気ずけられちゃう!
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