オマエは俺の物
ピンポーン♪ピンポーン♪
インターホンが鳴った。
あたしはドアをあけて、外に出た。
「澪先輩!」
カッコイイ・・・。
澪先輩の私服は黒。
かすかに優しい匂いもする。
「オマエの服なに?誘ってんの?」
意地悪な笑顔があたしを真っ赤にする。
誘うって・・・?そんな!
「違いますっ!」
澪先輩はまた笑った。
「嘘だって。まあまあ可愛いんじゃね?」
可愛い?
やった!あたし褒められたんだ・・・。
「ありがとうございます!やったあ!」
飛び上がって無邪気にはねた。
「・・・いくぞ!」
澪先輩が目をそらした。
少ししゅんとするあたし。
でも、知ってるから・・・。澪先輩が照れてるコト!
そんな可愛いトコも好きだなあ。

行き先は市内の体育館だった。
あたし達高校生は150円と安い。
澪先輩はケチだなあ。
「何するんですか~??」
とは言っても、やっぱり楽しみ!
ドコに行くかじゃなくて、誰と行くかだから。
「俺様何でもできっからご自由に。」
澪先輩が自信満々にいうので、あたしは中学時代に部活でやっていたバドミントンを誘った。
「澪先輩!勝負です!!」
< 28 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop