オマエは俺の物
もう嫌われたかな?
心の底から思った。
これじゃ意味ないじゃん。
「別れねえよ。俺様がオマエを離すわけねえじゃん?」
え・・?
じゃあ、どういうこと?
澪先輩はため息をして、
深呼吸をしてからこんなコトを言ったんだ。

「俺と結婚して?」

一瞬ときが止まった。
結婚?なんで?あたしと・・・・?
結婚!!??
「できないよ!」
したくってもできるわけがなかった。
高校生の今、結婚なんて。
「じゃあ、俺と別れんの?」
う・・・っ。
そういわれると黙り込んでしまう。
澪先輩と離れたくないけれど、
結婚は無理だ。
「お母さんとお父さんが許してくれない・・・。」
これを言っても澪先輩は平気そうだった。
「大丈夫。俺を誰だと思ってんの?俺の魅力で両親オトしてやるから。結婚して?」
本当に?
あたしでいいの?
それなら、迷うコトなんかない。
大好きな人とこんなに早く一緒にいられるコトになるんだから。
「あたし、結婚する!」
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