オマエは俺の物
「ふざけんな!」
澪先輩から返ってきたのは意外な言葉。
「オマエは俺の物なんだよ。一生。」
この言葉に逆らえないあたしは涙をこぼした。
別れたくない。
別れられない。
やっぱり、ずっとダイスキ。
「オマエが結婚できねえなら俺はしない。なんとかする。家でも何でも出てやる。だからそんな事言うな。これからしばらく俺らが会えなくなることは確実だ。でも、会いに行くからな。5年後の今、絶対ココに来いよ!」
優しい澪先輩の声が心を突き抜けた。
「絶対に行くよ・・・・!」





あれから5年。
あたしは21歳になり、学校の教師になった。
澪先輩に近づくために一生懸命勉強してなった。
さすがに弁護士とかは無理だったけど、いい結果だと思う。
5年前から1度も連絡を取っていない。
とらなくても心はつながっているから・・・・。
今日、澪先輩に会う日。
そこには、澪先輩が居た。
こちらを見て笑っている。あたしも笑顔を返した。
「おせーよ。」
久しぶりに感じた澪先輩の温もり。
5年分の愛がこもっていた。
「これからはずっと離さねえ。俺の物だから。」
「うん!うん・・・・・。」
涙が止まらない。
ずっと、ずっと、あたしを離さないでね。

< 42 / 42 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:1

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

君の隣と先生の隣
葵 衣/著

総文字数/2,539

恋愛(その他)7ページ

表紙を見る
ひかり
葵 衣/著

総文字数/36,361

恋愛(その他)59ページ

表紙を見る
ずっとスキ。
葵 衣/著

総文字数/14,692

恋愛(その他)25ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop