オマエは俺の物
「怖がってますよ。澪。」
助けてくれたのは、坂野先輩だった。
「あー?」
神崎先輩は面倒くさそうに遠ざかる。
イメージが全然違うし、こんなところ嫌だ。
「あたし、入りません!」
生徒会メンバーの目が丸くなる。
絶対に入ると思っていたのだろう。
しかも、神埼先輩を除く3人が土下座までしてきた。
「お願いします!」
・・・そんなことされたって。
って思ったけれど、先輩にはそう簡単に逆らえないし・・・。

悩みに悩んだ末に、決めた。
「わかりました。」
3人は喜んで生徒会室から出た。

そして、すぐに悪魔の声。
「ふーん。・・・ま。今日から生徒会は俺ら2人ね。」
「え?」
「あの3人、肩書きだけだから。俺は女が1人いればいい。」
・・・この人と、2人!?
そんなの無理!
よし、やめよう!
「あの・・・」
「今更やめられねえから。」
そういってあたしは引き寄せられ、顔が近づく。
・・・唇が重なる。
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