オマエは俺の物
すぐに突き飛ばした。
涙をこぼして。
「先輩ひどいです!そうしてそんなことするんですか?あたし・・・っ」
ファーストキスだった。
それが、こんな人に奪われるなんて。
「偶然、出会っちゃったんじゃね?・・・だから、しょうがねえ。」
「しょうがなくないです!やめさせてください。」
キスさせた。
もう、それで傷ついた。
ここにいる理由なんかあたしにはない。
しかも2人なんて絶対に嫌だ。
「俺の物にならないんなら、このキス顔学園中にふりまくぞ。」
生徒会室に響く大きな声で、ニヤついて言ってきた。

なんて最低な人なんだろう。
って思って、悲しかった。
でも、学園中にふりまかれちゃ困る。
そっちのほうが辛いかもしれない。
それなら・・・
「すみません。やります。」

こうして、あたしは生徒会に入り、
学校生活崩壊ということになった。
「あ。忘れんなよ。俺の物ってコト。」
「・・・・・・・・・はい。」
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