白の世界
可奈は、何度かFISH WIFEのライブに参戦していて、「ものすごいかっこいいから見て!」と、興奮気味に言うので、今日のイベントにあたしは連れられてきたのだった。
可奈は根っからのジャパコア人間で、それしか聞かないのじゃないだろうか、というくらい彼女の部屋にはこのジャンルのレコードが所狭しと散らばっている。
彼女の部屋に訪れたならば、朝まで「これも、これも。」「いいから聞いて〜!」っと延々と聞かされるで、あたしもかなりの数のバンドを耳にしていたし、その中でもFISH WIFEのかっこよさは群を抜いていると感じていた。
FISH WIFEはベースの高橋が中心となって、結成されたバンドで、ほぼ曲は高橋が作曲し、その曲にボーカルの憲次が詞をのせて作られている。
攻撃的な曲調。退廃的な詞。
幾重にも重なり合う轟音。
疾走感の中にある、破壊。
メロディラインなどない、絶叫の渦。
そんな、痛々しくも激しいバンドなのだ。
一輝と高橋は、小学生の頃からの友人同士で、出身は福島の山奥なんだと、あとになって一輝から聞いた。
高校を卒業と同時に上京し、互いに別々のバンドを組んでいたのだが、高橋が思い描くようなギターを奏でる人間になかなか出会えず、最終的に一輝にヘルプを頼み、とりあえずのところはうまく納まっている。
同時に一輝のバンドもなかなか活動が出来ずに居たところだった。
可奈は根っからのジャパコア人間で、それしか聞かないのじゃないだろうか、というくらい彼女の部屋にはこのジャンルのレコードが所狭しと散らばっている。
彼女の部屋に訪れたならば、朝まで「これも、これも。」「いいから聞いて〜!」っと延々と聞かされるで、あたしもかなりの数のバンドを耳にしていたし、その中でもFISH WIFEのかっこよさは群を抜いていると感じていた。
FISH WIFEはベースの高橋が中心となって、結成されたバンドで、ほぼ曲は高橋が作曲し、その曲にボーカルの憲次が詞をのせて作られている。
攻撃的な曲調。退廃的な詞。
幾重にも重なり合う轟音。
疾走感の中にある、破壊。
メロディラインなどない、絶叫の渦。
そんな、痛々しくも激しいバンドなのだ。
一輝と高橋は、小学生の頃からの友人同士で、出身は福島の山奥なんだと、あとになって一輝から聞いた。
高校を卒業と同時に上京し、互いに別々のバンドを組んでいたのだが、高橋が思い描くようなギターを奏でる人間になかなか出会えず、最終的に一輝にヘルプを頼み、とりあえずのところはうまく納まっている。
同時に一輝のバンドもなかなか活動が出来ずに居たところだった。