白の世界
「わかりました。・・・。店に戻ります。」


そういって席を立ち、一応会釈だけして、その場を離れた。


傘ももたず、ただ、悔しくて、一輝とバンドを失ってしまいそうで、ただただ不安で走ることしか出来なかった。


「なんで・・・。こんな風になってしまうの。」


泣きながら、駅にたどりついて、しばらく動くことが出来なかった。





こんな、不安な時は、いつも裕典が傍にいてくれたんだよね。


すごく寂しくて、仕方なかった。




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