花びら
「里緒、夜暇?お祝いしようか。いつまでこっちにいるの?」

恭介は昔みたいに私のことを自分のことのように喜んでくれた。

「夜は…家族とごはん食べた後なら…明日には帰るから…」
「夜遅くて大丈夫?俺は男だし、一人暮らしだからいいけど…明日の昼とかに帰るの?」

明日は保岡サンが来る。でもそんなこと恭介には言えない…
「昼に帰るから…今日の8時くらいからなら大丈夫。恭介はお母さんの信用あるし…」

恭介が笑う
私の知ってる笑顔
私が大好きだった笑顔
恭介…私たちはもう友達なんだよね
もういつかはないんだよね…

恭介はいつもの場所で、と言って恭介を待っていた友達のところへ戻って言った
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