花びら
急に大野くんが立ち止まったので私は大野くんの背中にぶつかった。

「瀬尾さんは付き合ってる人とかいないよね?俺瀬尾さんが好きなんだ」
そういって振り向いた
私は鼻を押さえたまま目を丸くした

「瀬尾さん…」

初めて告白されたぁ~私の心の中は大パニック

「あのね、私も好きな人がいて…だからだからごめんなさい」
私はそう言って頭を下げた

「えっえ??瀬尾さん謝んないでよ。瀬尾さんて本当に面白いね。友達になってね」
そういって大野くんは帰っていった

荷物を取りに教室に戻ると私の机の上で男の子が寝ていた

恐る恐る覗くと恭介だった

あまりにも気持ちよさそうだったから私はそのままにして隣で本を読んでいた

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