花びら
一緒にいられるなら
夢は違っても同じようにいられたかもしれない

でも離れているなら私たちはお互いを想いあってダメになる
恭介が大切
私の夢よりも恭介の夢が大切だから
何かを犠牲にするならそれは私でいい

これからたくさんのコトを学んで歩いて行く中で
私のことを考えている時間を使って夢に近づいて欲しい

ホテルを出て駅まで歩く

この日が最後
ホームに電車が何本も入って来たけど乗れず
私たちは無言で立っていた

電車がホームに入り恭介が手を離す

私は無言で電車に向かった

乗り込む私に恭介が言った

「頑張るから」
どうして別れるのかもすべて分かっている恭介
「夢を叶えたら、いつか…」

電車が閉まって振り返る
涙で恭介が見れない最後まで聞けなかった
動き出し加速していく電車
その電車を追う恭介
私は電車の中から恭介を見つめる

変わらない笑顔
私は泣き顔しか見せれなかった

なんて私たちは幼いのだろう

これが全て恭介との全て
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