花びら
報告会はクリスマスイブだった
報告会の後はみんなで飲み会をして私も保岡さんも寝不足で酔っ払って少しふらつきながら帰宅した

鍵を開けて保岡さんの家に入る
電気を探していると不意に後ろから抱きしめられた
背中から伝わる保岡さんの体温
私を抱きしめる腕にそっと触れる

暗闇の中でくちびるが重なる
そして離れた次の瞬間に私はフワッと中に浮いた
保岡さんに抱きかかえられて、私は保岡さんの胸に顔を埋める
重なるカラダ
私をどれだけ大切に思ってくれているかが伝わる
彼を愛せるなら
私は誰よりも幸せになれる
何度も耳元で囁く愛しているの彼のことば
私は涙を堪えるため目をつむる
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