花びら
次の日
私は高校の坂を登っていた
懐かしいグラウンド
高校を通り過ぎて更に坂を登れば丘がある
そこに埋めようと決めた
初めてキスをした場所

正門を通り過ぎる
出会った場所
桜は花も葉も落とし
枝だけになっていた
恭介の妹さくらちゃんが私たちを引き合わせてくれた
運命だと信じていた
さくらちゃん
一度も会ったことのない恭介の妹
ありがとう
私と恭介を会わせてくれて
こんなに人を愛することを知れてよかった
沢山泣いたけど
沢山笑えた
幸せの数の方が何十倍も何百倍も多かったよ
ありがとう

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