ひなたぼっこ~先生の、隣~
麻生さんのことは、まだ気になるけどー…
今は先生のことだけを、考えよう。
「あ、そうだ」
「?」
「今度、花火見に行かないか?車で2時間ぐらいの場所まで行かないと、いけないけど」
「…いいんですか?」
「何だよ。デートの誘いを断るのか?」
デート…
泰葉はおもいっきり、首を横に振る。
「…行きたいです」
「そうか。良かった」
先生の抱きしめる力が強くなる。
しばらくして、泰葉の体をそっと離すと、先生は携帯で時間を確認する。
「やべ…そろそろ帰らないと」
「はい」