ひなたぼっこ~先生の、隣~
先生に送ってもらって家に着くと、時刻は23時を過ぎていた。
泰葉が車から降りると、先生も降りてきた。
「…俺も行く」
と、先生が言った。
泰葉が家に入ると、玄関にはお母さんが立っていた。
でも、泰葉の後ろに先生が居たため、お母さんは驚いた顔をした。
先生が事情(嘘)の説明をすると、お母さんは納得したようで逆に先生に頭を下げていた。
「先生を送ってきなさい!」
そう言われ、先生の車まで向かう。
「それじゃ、また連絡するから」
「はい」
「おやすみ」
車の窓から泰葉の頭をぽんっと優しく叩くと、先生は帰って行った。
今日は、学校の皆と先生と花火。
でも、今度は先生と2人っきりで花火が見れる。
しかも、初デート。
2時間も車で走った場所なら、学校の人達もいないだろうし…人混みで、気付かれないと思うし。
早く、先生から連絡来ないかなぁー…