ひなたぼっこ~先生の、隣~
「先生、私と付き合って」
「無理」
「即答!?ひどくない?」
「あのなぁ…」
下に向けていた視線を、麻生に向ける。
「俺は、この間も言ったと思うけど…ちゃんと相手いるから。だから…」
「嫌!!」
麻生が大きな声で叫んだ。
驚いて目を見開いてしまう。
「…麻生?」
明らかに様子がおかしい…
俯いてしまっている顔を覗き込む。
「麻生、どうした?」
「…先生じゃなきゃ、嫌」
消えてしまいそうな小さな声。
「私には、先生が必要なの」
それだけ言うと、麻生は準備室から出て行ってしまった。