ひなたぼっこ~先生の、隣~




「…だからって、夜中まで飲み歩くのはダメだ。今回は、俺が行ったからいいものを…補導なんかされたら、退学になるかもしれんぞ」




「…退学になっても、いいよ」




「は?」




「親は私に無関心だから、悲しむこともないし…怒ることもないよ」





「…麻生」




「だから、今日は先生ん家泊めて」


「それはダメだ」



「えー…」










麻生の表情は一瞬、淋しそうな顔をして見えた。










文句を言いながらも、麻生はしばらくすると自宅までの道のりを喋り出した。






< 160 / 421 >

この作品をシェア

pagetop