ひなたぼっこ~先生の、隣~
「…だからって、夜中まで飲み歩くのはダメだ。今回は、俺が行ったからいいものを…補導なんかされたら、退学になるかもしれんぞ」
「…退学になっても、いいよ」
「は?」
「親は私に無関心だから、悲しむこともないし…怒ることもないよ」
「…麻生」
「だから、今日は先生ん家泊めて」
「それはダメだ」
「えー…」
麻生の表情は一瞬、淋しそうな顔をして見えた。
文句を言いながらも、麻生はしばらくすると自宅までの道のりを喋り出した。