ひなたぼっこ~先生の、隣~
┗*妹尾の存在
ブーブー
「…はい」
『あ、先生!わたし』
「誰だよ…」
時刻は、朝の8時。
『安川だよ!生徒の声もわかんないの?』
枕元に置いてあった携帯が鳴り、眠たい目をうっすら開けながら電話に出る。
「あー…なんだよ?」
頭を掻き、はっきりしない意識を覚ます。
『今日でしょ?泰葉と、初デート!』
"泰葉"という名前で、意識がはっきりした。
『だから、先生を応援してあげようと思って』
「応援?」
体を起こし布団から出ると、ベットサイドに座る。
『泊まりになるなら、アリバイに協力するからね』
「…は?」
泊まりって…
『先生も男でしょ!!そういう雰囲気になったら、最後までイッちゃえ!』
ブチ
思わず、電話を切ってしまった。
「…はぁ」
最近の高校生はなんというかー…
って、こんなこと言うなんて…俺もおっさんになりつつあるのか?
もう一度ベットに寝転がると、窓から真っ青な空が見えた。