ひなたぼっこ~先生の、隣~
くしゃっと自分の髪を掻き上げると、ポタポタと水が落ちてくる。
濡れすぎた…
乾くのか?
「大丈夫ですか?」
隣に座っていた妹尾が、心配そうに見つめてくる。
「ん。これだけ日差しが出てれば、自然乾燥ですぐ乾くから」
「でも…あ」
妹尾は鞄の中からハンカチを取り出した。
そっと優しく髪に触れ、ハンカチで拭きはじめる。
ドキ
心臓が高鳴ったのがわかった。
「…悪いな」
何、少年みたいにドキドキしてるんだよ。
「いえ…私を庇って先生が濡れてしまったんですから」
「ハハハ。それが男の役目だからな」
妹尾を濡らすなんて…
視線だけを上に向けると、妹尾の胸がー…
ヤバイかもー…
って、何考えてんだ俺は…