ひなたぼっこ~先生の、隣~
花火はクライマックスを迎え、次から次へと、たくさんの花火が俺達を照らす。
「先生と、キスしたいです」
花火に照らされ、一瞬だけ真っ赤になった妹尾の顔が見えた。
"先生と、キスしたいです"
目を見開いてしまった。
「ただ…初めてだから…恥ずかしいのはありますけど」
俯きながら、小さな声で妹尾が戸惑いながら喋っている。
最後の花火が上がったー…
大きな花火だった。
さっきよりも長く照らされたように感じた。
俺の前に立つ妹尾は、顔を真っ赤にさせながら…
「先生になら、何されても怖いことなんかないです」
顔が真っ赤なくせに、しっかりとした口調で言った。
全身で…
俺を好きだと言っているようにも聞こえた。