ひなたぼっこ~先生の、隣~


コンピューター室に入ると、各HRごとに席に着いた。

そして、全員が揃ったところで実行委員長を中心に打ち合わせが始まった。


「体育祭まで1ヶ月を切りました。今、副委員長が体育祭までの準備の分担表を書いたプリントを配るので、各HRごと一部ずつもらってください」


配られたプリントを受け取ると、立川と一緒に見た。

グラウンドの整備や、器具の点検を行うHRがある中ー…


「「玉入れの玉作り?」」


泰葉たちのHRだけが、何故か違っていた。


「委員長!何ですか?玉入れの玉作りって」


疑問に思った立川が、委員長に聞いた。


「あぁ、去年まで使っていたやつが燃えてダメになったらしい」

「燃えた?」

「詳しくは言えないけど、どこかのHRの生徒がね…」

不適な笑みをさせながら言う、委員長の表情から"お前らのHRの生徒だよ"と言っているのが察知できた。



「…了解です」


立川も察知したのか、それ以上は聞かなかった。






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