ひなたぼっこ~先生の、隣~
ザワ…ザワ…
校長が話してても、あいつら絶対聞いてねぇー…
それに、茶髪ばっかじゃねぇかー…
全校生徒全体を見渡し、心の中で溜息が出てしまう。
[次は、生徒指導の高橋先生。お願いします]
「…高橋先生。出番ですよ」
「あ、はい」
ゆっくりと舞台に上がると、真っ正面から生徒を見渡す。
あ、あいつら寝てるしー…
後で捕まえて注意だな。
うわ…
寝てるどころか、ペラペラ喋ってやがるー…
話しながら思わず、溜息が出てしまいそうになる。
全校生徒の中で真剣に話しを聞いているのは、三分の二ぐらいの生徒だけ。
その中に…
妹尾がいた。