ひなたぼっこ~先生の、隣~
組んでいた腕に力が入る。
「こら!お前ら!」
俺が叫ぶと、三人は驚いた顔をした。
「私語は、集会が終わってからにしろ。今から、一人ずつ挨拶するからな」
ツカツカ歩きながら三人の近くまで寄る。
「「えー!」」
実行委員に選ばれた生徒のほとんどが、嫌そうな顔をしてるが関係ない。
「あ、そうだ。立川」
そんな生徒たちを無視し、立川に声を掛ける。
「お前、実行委員長な。あと…」
実行委員長は、この中で立川しかいないー…
後は、女子の副委員長だけ。
もう一度、実行委員を見渡す。
ドキ
妹尾と目が合った。
「副委員長は…」
「…麻生!」
妹尾から目を逸らし、麻生の名前を呼んだ。
「お前、副委員長な」
「えぇー!?」
本当は、妹尾と考えていた。
さっき目を逸らしてしまったことが気になり、チラっと妹尾の様子を見る。
また、切なそうな表情をしていた。
そしてー…
立川と話していると思ったら
また、妹尾が嬉しそうに笑った。