ひなたぼっこ~先生の、隣~
「立川に嫉妬したなんて…」
「嫉妬…?」
泰葉の頭を撫で、窓の外を見ている先生がボソボソっと話す。
「…始業式のとき、何話してたんだ?」
「修学旅行のことですけど…」
「…そうだよな。そんなもんだよな」
頭を撫でていた手が止まり、先生は溜め息をついた。
「?」
「立川と喋るな…とは言わない。いや、言いたいけど…」
「…?」
「…なるべく俺の前では、仲良くしないでください…よ?」
机に肘をつき、顔を隠すように腕で顔を覆った先生。
きっと、腕の中の顔は真っ赤だ。
ドキン
「…って、何ガキみたいなこと言ってる…」
「先生…」
先生の言葉を遮るように、そっと顔を隠している腕に触れる。
驚いた顔をした先生に、ぎこちないキスをする。