ひなたぼっこ~先生の、隣~





「…心理学?」



泰葉は、散らばっている本を手に持つ。



「あ…」



泰葉が手に持っている本をじっと見つめていると、先生の手によって取り上げられた。





「あ…すいません」


「いや…」





雨がさっきよりも強く降り出す。



「…濡れるから、とりあえず校舎の中入るか…」




先生が本を手に抱え、空を見上げて言った。




「…はい」





泰葉も空を見上げながら立ち上がり、校舎に向かって歩き出す。





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