ひなたぼっこ~先生の、隣~





その優しさに、涙がこぼれそうになる。





でも、今ここで泣く理由なんかー…ない。





「だ…大丈夫。天気悪いからかな?調子がちょっと…良くないだけ…だから」



立川の手を振り払うように髪から離すと、視線を前に向ける。




「戻ろ?」




作り笑顔に近い笑顔で言うと、立川より先に教室に向かって歩き出す。







< 230 / 421 >

この作品をシェア

pagetop