ひなたぼっこ~先生の、隣~
「…打ち合わせ終わったら、ちょっと話そうか?」
「え…」
窓に向けていた顔を、前に向け立川を見上げる。
「妹尾さん、無理しすぎ。俺で良かったら、話聞くからさ。あ、そろそろ時間…」
腕時計を見て、立川が歩き出す。
慌てて、泰葉も少し後ろを歩く。
…いつ、バレたのかな?
立川くんが気付いてるってことは…皆も…?
首を横に振る。
嫌な方向ばっか考えちゃダメだよねー…
そんなことを思いつつも、打ち合わせの話なんか全く頭に入らなかった。