ひなたぼっこ~先生の、隣~
「先生…あの子を頼みます」
「え…」
「私が言うのもなんですが…家族は少し頼りなくて…学校内だけでもいいので、あの子を支えてあげてください」
「…できるだけ、フォローはしてあげたいと思っています」
「お願いします。ありがとうございます…」
安心しきった顔を見せると、しばらくして寝息を立て眠ってしまった。
「…また、俺は…」
できない約束をしてしまったのか?
「そろそろ面会時間の終わりです」
「あ、はい」
看護婦に言われ病室を出ると、さっきの待合室に麻生の姿があった。