ひなたぼっこ~先生の、隣~
「なぁんて…ね」
俯いて考え込んでいると、頭をポンっと叩かれた。
顔を上げると、ニカッと笑った立川の表情が見えた。
「話聞くって言っといて、余分なこと言っちゃったね。ゴメン」
「あ…ううん」
首を横に振る。
「俺の勝手な意見だから気にしないで。あ、妹尾さんと高橋のことは黙ってるから大丈夫だよ」
「…ありがとう」
そう言うと、立川は先に部屋に戻って行った。
非常階段に一人残った泰葉は、階段に座り込んだ。
無意識にポケットから携帯を取り出し、アドレス帳から"ある人"の番号を探す。