ひなたぼっこ~先生の、隣~









体中の汗がにじみ出る。


静かな病院の廊下に足音が響き、"走らないでください"と看護師に注意される。






だけど、今はそんなこと気にしてる暇はない。




「…はぁ…はぁ」






今まで薬が漂っていた場所を抜け、階段を駆け上ると扉を見つけた。





勢いよく扉を開けると、新鮮な空気が体に触れる。






「…麻生!」



休む暇なく、フェンスの向こう側にいる麻生の元に駆け寄る。





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