ひなたぼっこ~先生の、隣~
先生の手が腕から離れた。
ゆっくりと目を開けるとー…
「…ごめんな」
頭を下げた先生の姿が目に入った。
「昼休みに、安川にあんなこと言われてもしょうがないよな」
「…」
「ずっと、お前に我慢させてばかりでー…俺が言いたいことも、言わせなくしてた」
「…そんな」
泰葉は、首を横に振る。
先生は顔上げ、泰葉を見上げる。
「お前の、本当の気持ちが聞きたくて呼んだんだ。…さっき言ったのが本音か?」
ドキ
じっと目を見つめられる。
「…っ」