ひなたぼっこ~先生の、隣~
私はー…
「…はい」
先生のそばにいるだけでいいと思っていた。
「…そうか」
先生は、ソファーから立ち上がると泰葉の頭を撫でた。
「色々我慢させて悪かったな」
撫でられている場所が、暖かい。
「最初の彼氏が俺だったっていうのも…いい思い出じゃないよな。ごめんな?」
首を横に振る。
「次は、いい奴と恋愛して幸せになれ…よ」
先生はそう言って、撫でていた手を離し笑った。
泰葉は、頷くことができなかった。
先生以上の人なんか、いるわけない。