ひなたぼっこ~先生の、隣~






「あら…プライベートな時間を邪魔してすいません」


「?…いえ」


「ほほほ。失礼します」



軽く頭を下げると、生徒の保護者は立ち去った。





「何?誰かのお母さん?」


「あぁ…保護者の方だ」


「誰のお母さんだろうね。なんとなく、隣のクラスの智徳に似てた感じはしたけど」


「そうか?」


「ま、いいや。早く行こ」


「あぁ」





再び、階段を上る。








ふと…背中に視線を感じた。





振り返ると、立ち去ったはずの生徒の保護者が見ていた。
目が合うと、慌てて視線を逸らした。








< 312 / 421 >

この作品をシェア

pagetop