ひなたぼっこ~先生の、隣~
泣き叫ぶように言った。
「…捨ててなんかいないわよ。お母さん、ちょっと体調悪くて…」
母親が入院してる間、この家には麻生と姉しかいなかった。
何も会話がなかったんだろう。
寂しかったんだろうー…
チラッと麻生を見ると、目に涙を溜めて母親と姉のやりとりを見ている。
寂しかったのは、麻生も同じだったはず。
思っていても、麻生は言わないんだろう。
いや…
言えないんだ。
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