ひなたぼっこ~先生の、隣~
「高橋先生は、生徒から慕われてるんですね」
微笑むように、麻生の母親が言った。
「いえ…とんでもない。怒ってばかりなので、逆に嫌われてますよ」
苦笑いで答える。
「そんな…必死で、先生を助けようとする生徒がいるじゃないですか」
ドキ
「きっと、先生が大切なんでしょうね」
大切ー…
「…本当にそう思っていたら、嬉しいですね」
妹尾は、俺のことは必要ないと言った。
だけどー…
俺には、妹尾が必要なのかもしれない。