ひなたぼっこ~先生の、隣~
ゴン!
ソファーとの間にあった机が、鈍い音を立てた。
立川が蹴っ飛ばしたからだ。
「今はー…じゃない!!妹尾さんは別れる前も今も、ずっとあんたのことを考えてんだ!」
立川が声を荒げ、怒鳴る。
「それなのに、あんたは何してんだよ!?」
いつも冷静な立川のこんな姿を見るのは、初めてだ。
「いくら教師が仕事だからって、大切な人を傷つけてまでやることか!?」
それだけ言うと立川は立ち上がり、ドアに向かって歩き出す。