ひなたぼっこ~先生の、隣~
「…私、いつ先生に傷つけられたのかな?」
「「え?」」
泰葉の突然の発言に、立川と香奈は眉間にシワを寄せる。
「いつ…都合のいいように使われたのかな?」
真っ直ぐ、立川を見据える。
「それは…」
「私が先生の隣にいたいと思った。だから、先生は何も悪くない」
「泰葉…」
「妹尾さん、それは…」
「それに私が傷つくときは、先生が傷ついたときだよ」
生徒のために一生懸命な先生。
「だから、これ以上先生を苦しめないで」
先生のためなら、たとえ恋人同士じゃなくてもいいー…
生徒でいる間は、先生を傷つける人から私が守る。