ひなたぼっこ~先生の、隣~
「じゃあ、どうしたら引き止めてくれるの?」
「…」
「ねぇ!!どうしたら、側にいてくれるの!?」
声を荒げ、目には涙が溜まっている。
ブレーキを踏み、車を路肩に停車させる。
カチカチと、ハザードランプの音が車内に響く。
心の中で深呼吸をすると、助手席に座る麻生と顔だけ向き合う。
「…ごめん」
言葉を言い終わるときには、麻生の目に溜まっていた涙が頬をつたい、シートの上に落ちた。