ひなたぼっこ~先生の、隣~








麻生が落ち着きを取り戻すのを待つと、再び車は走りだす。










向かう先は、麻生の自宅。





「先生…最後のお願い聞いてくれる?」



「最後のお願い?」




「きちんと話したいの。近くにいてくれる?」





「…もちろん」





目を真っ赤にさせ、麻生が小さく笑った。








麻生の中では、もう決まっていた。







これが本当の、"最後のお願い"ー…









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