ひなたぼっこ~先生の、隣~
「だから…」
「…麻生さん」
麻生の言葉を遮った。
「私、ずっと怖かったんだ」
「…怖かった?」
「麻生さんに嫉妬してる自分が、怖かった」
「…」
「ただ、先生の隣にいれるだけで良かった。それだけだったのに…」
「妹尾さん!」
ガシっと腕を、麻生がつかんだ。
「付き合ってれば嫉妬するのは、当たり前のことだよ?」
「でも…」
「それに嫉妬するってことは、それだけ高橋が好きって証なんだよ」
証ー…
「…準備室に、高橋いるよ」
「え…」
掴んでいた手が、ゆっくりと離れた。
「そばに…いてあげて?」
優しく微笑み、麻生が言った。
「麻生さん…」
「あ、先生や生徒に見つからないようにね!」
「…ありがとう」