ひなたぼっこ~先生の、隣~
叫ぶような声がした方を見ると、学年主任がこっちに向かって走って来る。
「勝手に出て来ては困ります!」
「…すいません」
ぼそぼそと小さな声で喋っている。
何を言ってるのかは聞こえないけど、先生の表情を見てればわかる。
コソコソと話している様子だったが、しばらくすると二人でどこかに行ってしまう。
「何なんだよ…」
「せっかく久しぶりに会えたのにさ…」
「付いて行ってみる?」
「いいね!気になるし!」
さっきまで質問攻めをしていた生徒たちは、こっそりと先生たちの後に付いて行く。