ひなたぼっこ~先生の、隣~
「じゃあな。何かあったら、いつでもメールか電話していいから」
「はい……ありがとうございました」
そうお礼を言い車から降りた。
私が玄関の扉を開けるのと同時に、先生の車も発進した。
「……どうしよう」
ゆっくりと玄関を閉め、握っていた携帯画面を見つめる。
画面には、先生のメアドと携帯番号が表示されている。
「嬉しすぎる……」
ぎゅっと携帯を握りしめ、胸にあてた。
他の生徒たちも知ってる先生の携帯番号で、私がそれを知るのは遅かったかもしれない。
けど、なんか特別な気分ー……
先生と学校以外で連絡をとれる手段ができたことが、すごく嬉しい。