ひなたぼっこ~先生の、隣~
驚いて閉じてしまった目をゆっくりと開ける。
「妹尾の前では、俺は頼りない先生だな」
「ちが…」
「違うか…妹尾の前だと"先生"としてじゃなくて、一人の男として接していたからだな」
耳元で先生が囁くような声で言う。
ドクン
「俺の方こそ、妹尾にそばにいてほしいよ」
抱きしめられてる力が強くなる。
「先生…」
泰葉もそっと、先生の背中に手を回し抱きしめる。
「俺…お前がいないとダメかもな」
小さな声で先生が言ったことを、私は聞き逃さなかった。
先生、好き…
大好きですー…