ひなたぼっこ~先生の、隣~
泰葉の耳元で一通り喋る。
「わかった?」
と、香奈が聞くと…
泰葉の顔は真っ赤だった。
「…何もしてないの?」
「…」
黙って泰葉は、頷いた。
「だって…期末テストもあったし…忙しいみたいだし…」
先生とはあの夜以来、プライベートでは会っていない。
学校でも、あの噂が流れてすぐだったから…
準備室で2人きりで会うことは、避けている。
「だって、泰葉は初カレでしょ?」
「うん…」
「じゃあ、全部初めてになるのか」
ニヤニヤしながら、香奈が言う。
「高橋、犯罪者っぽいね」
「香奈!」