ひなたぼっこ~先生の、隣~
準備室で荷物を降ろすと、ソファーに並んで座った。
「ごめんな。時間つくってやれなくて…」
「いえ…先生も忙しいのは、わかってますから」
「そっか…」
泰葉の頭を優しく撫でる。
また泰葉の顔は、ほんのりピンク色に染まる。
「こんなことしてんのバレたら俺、教師失格だな」
「先…」
「妹尾だけは譲れないけどな」
先生…
「さて、充電もできたし、午後も頑張るか」
伸びをしながら先生が立ち上がった。
コンコン
扉をノックする音がした。
ビク
準備室に緊張が走る。
「先生!あ、泰葉いた」
入ってきたのは、香奈だった。
先生は思いっきり溜息をつき、泰葉も緊張が解ける。
「いつもノックなんかしないくせに」
「先生と、泰葉がやらしいことしてたらヤバイじゃん」
「香奈!」
また先生が溜息をつく。