『妄想物語』
よく分からずテンパった私はえっ?と◇◇に体を向けた。
…と同時に冷気に包まれていた体がグッと暖まった。
「ずっとありのままに生きてる○○を尊敬してた。それが去年の冬、震えながら背中丸めて歩く小動物みたいな姿見て、可愛い、守って上げたいなって思うようになってた。俺だって○○くらい嫌いだった冬を好きになってた。○○が好きだって気付いて、色々あったけど元カノとも別れた。絶対○○に惹かれてるのに元カノ振り回すなんてできないから…。」
◇◇はそう話すと、私を解放した。
そして私の目を見てまた口を開いた。
「…好きです。○○のイヤなこと…この寒さとか…守ってあげられるようになるから付き合ってください。」
私が笑顔でゆっくり頷くと、安心した表情の◇◇はまた私を暖めてくれる。
そっかぁ~、◇◇が言ってた暖とれるプレゼントは◇◇自身だったのかぁ~。
…ってちょっとキザなやつだな。
でも大好き☆☆☆